グリストラップの維持費はいくら?年間コストの考え方を解説

グリストラップの年間維持費と清掃費・消耗品費・廃棄費・点検費の内訳を解説する図解

グリストラップの維持費を確認するとき、業者へ支払った清掃料金だけを見ていないでしょうか。

実際には、店舗スタッフが毎日行う清掃の人件費、手袋や回収袋などの消耗品費、付着油脂を落とす洗浄剤、油脂・汚泥の処理費、定期的な全槽清掃費など、複数の費用が発生します。

さらに、清掃や点検が不十分な場合は、排水管の高圧洗浄、詰まりの緊急対応、部品交換、本体修理などの追加費用が発生する可能性があります。

つまり、グリストラップの維持費を正しく把握するには、「毎月いくら払ったか」ではなく、日常管理からトラブル対応まで含めた年間総コストで考えることが重要です。

この記事では、グリストラップの維持に必要な費用の内訳、年間コストの計算方法、店舗ごとに金額が変わる理由、無理なく維持費を削減するポイントを分かりやすく解説します。

グリストラップの維持費とは

グリストラップの維持費とは、設備を正常かつ衛生的に使い続けるために必要な費用の総額です。

主な維持費は、次の6つに分けられます。

  1. 店舗スタッフによる日常清掃の人件費
  2. 洗浄剤・清掃用具・保護具などの消耗品費
  3. 油脂・食品残さ・汚泥の保管・処理費
  4. 専門業者による定期清掃費
  5. 部品交換・点検・修理費
  6. 排水管洗浄や緊急トラブルへの対応費
費用項目主な内容発生する時期
日常清掃の人件費バスケット・浮上油脂・汚泥の確認と回収毎日・毎週・毎月
消耗品費手袋、回収袋、ブラシ、洗浄剤など日常的
回収物の処理費油脂、汚泥、食品残さの収集・運搬・処分清掃の都度または定期的
業者清掃費全槽清掃、汚泥吸引、作業報告など定期的
部品・修理費バスケット、仕切り板、トラップ管、蓋の交換劣化・破損時
トラブル対応費配管洗浄、詰まり除去、漏水修理など異常発生時

毎月必ず発生する費用と、数年に一度発生する費用を分け、年間へ換算することで店舗の実態に近い維持費を把握できます。

グリストラップの年間維持費は店舗ごとに異なる

グリストラップの維持費には、全国共通の一律料金がありません。

同じ客席数の飲食店であっても、業態や運用方法によって清掃回数や汚れの量が変わるためです。

維持費に影響する主な条件

  • グリストラップの容量と設置基数
  • ラーメン店、焼肉店、カフェなどの業態
  • 1日の提供食数
  • 揚げ物や動物性脂肪を扱う量
  • 食器や鍋の油脂を拭き取っているか
  • 食べ残しを排水前に回収しているか
  • 店舗スタッフが行う清掃範囲
  • 専門業者へ依頼する頻度
  • 回収した油脂や汚泥の量
  • 清掃を依頼する曜日や時間帯
  • 店舗と清掃車両との距離
  • 排水管の長さや詰まりやすさ

油脂の多い店舗や大量調理施設では、浮上油脂や汚泥が早くたまるため、清掃頻度や回収量が増える傾向があります。

一方、食器や鍋の油脂を事前に拭き取り、食品残さを排水へ流さない店舗では、グリストラップへ入る負荷を抑えやすくなります。

維持費の内訳1:日常清掃にかかる人件費

見落としやすい費用が、店舗スタッフによる日常清掃の人件費です。

外部業者へ料金を支払っていないため、無料のように見えますが、スタッフが作業する時間には人件費が発生しています。

日常清掃に含まれる主な作業

  • 保護具や清掃道具を準備する
  • 蓋を開けて内部を確認する
  • バスケットの食品残さを回収する
  • 水面の浮上油脂を回収する
  • 槽底の汚泥を点検・回収する
  • バスケットや仕切り板を洗浄する
  • 周辺の床や蓋を清掃する
  • 回収物を保管場所へ運ぶ
  • 道具を洗浄・乾燥させる
  • 清掃記録を記入する

日常清掃人件費の計算式

1年間の日常清掃人件費は、次の式で計算できます。

1回の作業時間 ÷ 60 × 1時間あたりの人件費 × 年間作業回数

例えば、1回15分の清掃を年間300日行い、1時間あたりの人件費を1,500円として計算すると、次のようになります。

15分 ÷ 60 × 1,500円 × 300回 = 112,500円

この例では、毎日の短い作業でも年間では11万円を超える人件費になります。

実際の計算では、給与だけでなく、会社負担の社会保険料や採用・教育費などを考慮した時間単価を使うと、より正確です。

清掃時間は準備と片付けも含めて測る

人件費を計算するときは、油脂をすくっている時間だけを測ってはいけません。

次の時間をすべて含めます。

工程作業内容
準備手袋、道具、回収容器、養生の準備
清掃食品残さ、油脂、汚泥、内部部品の清掃
復旧仕切り板、トラップ管、バスケット、蓋を戻す
片付け床や道具の洗浄、回収物の移動
記録清掃日、汚れの量、異常の有無を記入

スタッフによって作業時間が大きく異なる場合は、手順が統一されていない可能性があります。

写真付きの清掃手順書を作り、使用する道具や作業順序を統一すると、清掃時間と品質を安定させやすくなります。

維持費の内訳2:洗浄剤・清掃用具・保護具

グリストラップの清掃では、さまざまな消耗品を使用します。

  • ゴム手袋・耐薬品手袋
  • 保護眼鏡
  • 回収袋
  • 吸水シート
  • ブラシ・スポンジ
  • 油脂をすくう網やひしゃく
  • 汚泥回収用の道具
  • 蓋付き回収容器
  • 付着油脂を落とす洗浄剤
  • 清掃記録用紙

一つひとつは少額でも、年間では無視できない金額になります。

消耗品の年間費用を計算する方法

消耗品は、次の2つに分けると計算しやすくなります。

  • 清掃のたびに使用するもの
  • 一定期間ごとに交換するもの

例えば、1回あたり100円分の手袋・袋・洗浄剤を年間300回使用する場合は、年間3万円です。

さらに、ブラシを年4回交換し、1本1,000円なら年間4,000円が加わります。

1回分の消耗品費 × 年間清掃回数 + 道具の年間交換費

このように、使用回数と交換周期を分けて記録しましょう。

洗浄剤は購入価格ではなく1回分で比較する

洗浄剤を比較するときは、容器1本の価格だけではなく、1回の清掃にいくらかかるかを確認します。

確認したい項目は次のとおりです。

  • 製品の内容量
  • 原液使用か希釈使用か
  • 1回あたりの使用量
  • 清掃できる面積や回数
  • 清掃時間がどれだけ変わるか
  • ブラシ作業をどの程度減らせるか
  • 必要な保護具やすすぎ水の量

製品単価が安くても、1回の使用量が多ければ年間費用は高くなります。

反対に、購入価格が高めでも少量で清掃でき、作業時間を短縮できるなら、人件費を含めた総コストを抑えられる可能性があります。

維持費の内訳3:回収物の保管・処理費

グリストラップから回収した食品残さ、浮上油脂、槽底の汚泥は、排水口やトイレへ流して処分できません。

自治体や契約業者のルールに従い、適切に保管・処理する必要があります。

処理費に含まれる可能性があるもの

  • 回収容器の購入・交換費
  • 事業系ごみの収集費
  • 廃油の回収費
  • 汚泥の収集運搬費
  • 処分施設での処理費
  • マニフェストなどの管理費

回収物の区分は、油脂、食品残さ、汚泥の状態や地域によって異なる場合があります。

一律に燃えるごみと判断せず、店舗所在地の自治体や廃棄物処理業者へ確認してください。

処理費を確認するときの注意

  • 収集運搬費と処分費が別になっていないか
  • 重量や容量による追加料金があるか
  • 最低回収料金が設定されているか
  • 容器代が含まれているか
  • 店舗までの出張費があるか
  • 必要な許可や処理記録に対応しているか

産業廃棄物として処理を委託する場合、排出事業者は適切な処理業者を選び、処理状況を確認する責任があります。

維持費の内訳4:専門業者による定期清掃費

日常清掃を店舗で行っていても、深い槽の汚泥、大量の油脂、手の届かない部分などは専門業者による清掃が必要になる場合があります。

業者清掃の主な内容

  • バキューム車や吸引機器による汚泥回収
  • 槽内の油脂・汚泥の全量または部分回収
  • 仕切り板やトラップ管の取り外し・洗浄
  • 槽内壁面の清掃
  • 部品の破損や不足の確認
  • 回収物の収集運搬・処理
  • 作業後の報告書作成

業者清掃費は、グリストラップの容量、汚れの量、作業場所、回収量、作業時間などによって変わります。

年間の業者清掃費を計算する

1回の清掃料金 × 年間の依頼回数

例えば、1回2万円の清掃を年4回依頼する場合、年間費用は8万円です。

ただし、見積額に収集運搬費や処分費が含まれていない場合は、別途加算する必要があります。

定期契約では年間総額を確認する

定期契約を比較するときは、月額料金だけではなく、年間でどのような作業が何回含まれるかを確認しましょう。

  • 年間の訪問回数
  • 1回の作業範囲
  • 料金に含まれる回収量
  • 処分費が含まれるか
  • 作業報告書の有無
  • 夜間・休日料金
  • 契約期間と解約条件
  • 追加作業の料金

維持費の内訳5:部品交換・点検・修理費

グリストラップは、本体だけでなく、複数の部品によって油脂や残さを分離しています。

主に交換が必要となる可能性がある部品は次のとおりです。

  • バスケット
  • 仕切り板
  • トラップ管
  • 取っ手
  • パッキンや接続部品

部品を放置した場合の追加コスト

部品の異常起こり得る問題追加費用の例
バスケットの破損食品残さが槽内や排水管へ流れる汚泥回収・配管洗浄
仕切り板の不足・破損油脂の分離性能が低下する部品交換・排水管清掃
トラップ管の外れ・破損油脂流出や臭気の逆流部品交換・悪臭対策
蓋の割れ・腐食転落、臭気、害虫の侵入蓋交換・安全対策
本体のひび割れ・穴あき厨房床や階下への漏水修理・本体交換・建物補修

小さな部品の異常を早めに発見すれば、大規模な配管洗浄や漏水修理を防げる場合があります。

清掃時に部品の状態を確認し、メーカー名・型式・部品番号も記録しておきましょう。

部品交換費は年間へ分割して考える

毎年交換しない部品も、長期的な維持費へ含める必要があります。

例えば、4万円の蓋を4年に一度交換すると仮定すれば、年間換算では1万円です。

交換費用 ÷ 想定使用年数 = 1年間あたりの費用

ただし、実際の交換時期は材質、荷重、使用環境、清掃方法によって異なります。

固定された寿命として扱うのではなく、予算計画上の積立額として考えましょう。

維持費の内訳6:排水管洗浄・緊急対応費

グリストラップの維持管理が不十分だと、油脂や汚泥が下流の排水管へ流れ、管内へ付着することがあります。

排水管の内径が狭くなると、次の症状が現れます。

  • シンクの水が流れにくい
  • グリストラップの水位が高い
  • 排水時に異音がする
  • 悪臭が続く
  • 汚水が逆流する
  • グリストラップから水があふれる

トラブル時に発生する可能性がある費用

  • 緊急出動費
  • 排水管の詰まり除去費
  • 高圧洗浄費
  • 汚水の回収・処理費
  • 夜間・休日の割増料金
  • 厨房床の洗浄・消毒費
  • 破損した部品や配管の修理費
  • 営業停止による売上損失

通常の清掃費を節約するために清掃回数を減らしても、緊急対応が1回発生すれば、年間コストが大幅に増える可能性があります。

グリストラップの年間維持費を計算する方法

年間維持費は、次の計算式で整理できます。

年間維持費 = 日常清掃人件費 + 消耗品費 + 回収物処理費 + 業者清掃費 + 部品・修理費の年間換算額 + 配管洗浄・緊急対応費

項目年間費用の計算方法
日常清掃人件費作業時間×時間単価×年間回数
消耗品費1回分の費用×回数+道具の交換費
回収物処理費1回の回収・処分費×年間回数
業者清掃費1回の清掃料金×年間回数
部品・修理費交換費用÷想定使用年数
配管洗浄費1回の料金×年間実施回数
緊急対応費その年に発生した費用を集計

年間維持費の計算例

次は、維持費の計算方法を理解するための仮定例です。実際の料金相場を示すものではありません。

費用項目仮定した条件年間費用
日常清掃人件費15分×年間300回×時給1,500円112,500円
消耗品・洗浄剤1回100円×年間300回30,000円
業者清掃1回20,000円×年4回80,000円
回収物処理1回5,000円×年4回20,000円
部品交換積立複数部品の交換費を年間換算10,000円
配管洗浄積立定期洗浄や将来費用への備え20,000円
年間合計上記の合計272,500円

この例では、業者清掃費8万円だけを維持費と考えると、実際の年間コストを大幅に少なく見積もってしまいます。

特に、毎日の人件費は維持費全体の中で大きな割合になる可能性があります。

1店舗あたり・1食あたりの維持費も確認する

複数店舗を運営している場合は、店舗ごとの年間維持費を比較しましょう。

売上規模や食数が違う店舗を比較する場合は、1食あたりの維持費に換算すると分かりやすくなります。

年間維持費 ÷ 年間提供食数 = 1食あたりの維持費

例えば、年間維持費が24万円、年間提供食数が6万食の場合は、1食あたり4円です。

維持費の総額だけでなく、売上や食数との比率を見ることで、店舗ごとの効率を比較できます。

維持費を下げる前に把握したいこと

コスト削減を始める前に、現在の管理状況を記録しましょう。

  • 1回の清掃時間
  • 月間の清掃回数
  • 作業する人数
  • 使用する洗浄剤・消耗品の量
  • 浮上油脂・汚泥の回収量
  • 業者清掃の回数と費用
  • 部品交換の履歴
  • 排水管トラブルの発生回数
  • 休業や営業時間短縮の有無

記録がない状態で清掃頻度を減らすと、汚れがどの程度増えたのか判断できません。

グリストラップの維持費を抑える方法

厨房から流れ込む油脂を減らす

維持費を抑える最も基本的な方法は、グリストラップへ入る油脂や食品残さを減らすことです。

  • 食器や鍋の油脂を洗浄前に拭き取る
  • 食べ残しを専用容器へ回収する
  • 使用済み調理油を直接流さない
  • スープやたれを可能な範囲で回収する
  • シンクのごみ受けを活用する

東京都下水道局も、油を流さない対策として、食器や鍋の油を「ふき取る」「吸い取る」「使い切る」方法を案内しています。

日常清掃を短時間で行える仕組みを作る

清掃時間を減らすには、作業を省略するのではなく、準備や手順の無駄を減らします。

  • 必要な道具を一か所へまとめる
  • 清掃担当者を明確にする
  • 写真付きの手順書を作る
  • 部品の取り付け位置を表示する
  • 回収容器を近くへ用意する
  • 清掃記録を簡単なチェック式にする

清掃時間を5分短縮できれば、年間では大きな人件費削減につながる場合があります。

汚れが固まる前に清掃する

油脂が薄い状態であれば比較的短時間で清掃できます。

長期間放置して厚く固着すると、ブラシ作業、洗浄剤の使用量、すすぎ時間が増えます。

清掃回数を減らすことが、必ずしも人件費削減になるとは限りません。

業者清掃の頻度を記録から見直す

毎回ほとんど汚泥がない場合は、日常清掃の状態を確認したうえで、業者と清掃頻度を相談できる可能性があります。

反対に、毎回大量の油脂や汚泥が回収される場合は、頻度を下げるのではなく、厨房側の排出削減を優先してください。

同じ条件で複数社の見積もりを比較する

業者を比較するときは、次の条件をそろえます。

  • 清掃する設備と基数
  • 全槽清掃か部分清掃か
  • 収集運搬費を含むか
  • 処分費を含むか
  • 料金に含まれる回収量
  • 作業する曜日・時間
  • 作業報告書の有無

金額だけを比較すると、必要な作業が含まれていない見積もりを選ぶ可能性があります。

複数店舗の清掃日をまとめる

近隣に複数店舗がある場合は、清掃日をまとめることで、出張費や車両費を抑えられる場合があります。

業者へ一括契約や巡回作業の条件を相談してみましょう。

部品の異常を早めに修理する

破損したバスケットや仕切り板を放置すると、油脂や食品残さが下流へ流れ、配管洗浄費を増やす可能性があります。

清掃時に点検し、小さな部品の段階で交換することが大きなトラブルの予防につながります。

維持費削減でやってはいけないこと

清掃回数だけを減らす

油脂や汚泥がたまりすぎると、1回の清掃時間と処分量が増えます。

排水管トラブルまで発生すれば、削減した金額以上の費用がかかる可能性があります。

仕切り板やトラップ管を外す

排水が速く見えても、油脂の分離性能が低下し、下流配管へ流れやすくなります。

熱湯で油脂を流す

油脂が一時的に液状になっても、下流配管で冷えると再び付着します。

大量の洗剤で油脂を流す

油脂が細かく分散し、グリストラップで捕捉できない状態になる可能性があります。

無許可・不適切な処理業者へ依頼する

処分費が安くても、不適切な廃棄物処理が行われれば、排出事業者にも責任が生じる可能性があります。

部品交換を先延ばしにする

数千円から数万円程度の部品交換を避けた結果、配管詰まりや漏水が発生すると、大きな修理費につながる場合があります。

清掃頻度を変更するときの判断方法

清掃頻度は、費用だけでなく次の状態を確認して変更します。

確認状態頻度を見直す考え方
バスケットが毎回満杯確認回数を増やす
油脂が第3槽まで広がっている浮上油脂の回収頻度を増やし、部品も点検する
汚泥が短期間で厚くなる食品残さの事前回収を改善する
毎回ほとんど汚れていない記録を基に業者と頻度を相談する
清掃しても排水が遅い下流排水管の点検を行う
悪臭・害虫が増えた清掃頻度と対象範囲を見直す

「毎週」「毎月」といった日数だけでなく、油脂・汚泥の量、水位、排水状態を記録して判断しましょう。

月次で確認したい維持費管理表

管理項目月間実績確認ポイント
日常清掃時間合計時間を記入前月より増えていないか
消耗品・洗浄剤費購入額を記入使用量が適正か
回収物の量袋数・重量などを記入急に増えていないか
業者清掃費請求額を記入作業範囲と追加料金を確認
部品交換費交換内容を記入破損原因を確認
排水トラブル費対応費を記入再発防止策を記録

月ごとの変化を記録すると、「洗浄剤費は下がったが作業時間が増えた」「清掃回数を減らしたら配管洗浄費が発生した」といった関係を確認できます。

複数店舗では維持費を同じ形式で集計する

複数店舗を運営している場合は、各店舗が異なる方法で記録すると比較できません。

少なくとも、次の項目を共通化しましょう。

  • 清掃時間
  • スタッフの時間単価
  • 消耗品費
  • 業者清掃費
  • 処分費
  • 部品交換費
  • 配管洗浄・緊急対応費
  • 年間提供食数または売上高

維持費が高い店舗を単純に問題視するのではなく、食数、業態、設備容量、油脂発生量の違いも確認する必要があります。

グリストラップの維持費に関するよくある質問

グリストラップの年間維持費はいくらですか?

店舗スタッフの清掃時間、業者清掃の頻度、設備容量、油脂・汚泥量などによって大きく異なります。

日常清掃人件費、消耗品、処理費、業者清掃、部品交換、配管洗浄を合計して計算してください。

業者清掃費だけを維持費としてもよいですか?

実際の総コストを把握するには不十分です。

日常清掃の人件費、洗浄剤、回収物処理、部品交換なども含める必要があります。

日常清掃を業者へ任せるほうが安いですか?

スタッフの人件費、業者の訪問料金、清掃範囲によって異なります。

同じ作業内容で年間総額を比較してください。

清掃回数を減らせば維持費は下がりますか?

短期的には下がる場合がありますが、油脂や汚泥が増えると1回の作業時間、処分費、排水管トラブルの費用が増える可能性があります。

グリストラップ用洗浄剤は維持費削減になりますか?

購入費だけでなく、1回の使用量、清掃時間、作業人数、仕上がりを比較する必要があります。

清掃時間を短縮できれば、人件費を含む総コストを抑えられる場合があります。

汚泥処理費は毎回必要ですか?

清掃内容や契約によって異なります。

業者料金に含まれる場合と、回収量に応じて別途請求される場合があります。

部品交換費はどのように予算化しますか?

過去の交換履歴や見積額を基に、交換費用を想定年数で割り、年間の積立額として管理する方法があります。

排水管高圧洗浄も維持費に含めますか?

グリストラップとつながる排水設備を正常に維持するための費用であれば、年間維持費へ含めて管理すると実態を把握しやすくなります。

新しい店舗で過去の維持費が分からない場合は?

最初の数か月は、清掃時間、油脂・汚泥量、消耗品費を詳しく記録し、実績に基づいて年間予算を作りましょう。

付着油脂の清掃時間を見直す

グリストラップの維持費で大きな割合を占めやすいのが、店舗スタッフの清掃時間です。

バスケットの食品残さ、水面の浮上油脂、槽底の汚泥を回収したあとも、槽の壁面、仕切り板、バスケット、トラップ管などには油脂汚れが残ります。

付着油脂が厚く固まるほど、ブラシ作業と洗浄時間が増え、人件費も高くなります。

有限会社遊翔の「グリスとれ~る」は、界面活性剤を使用せず、アルカリによる石鹸水化作用を利用して、グリストラップや内部部品に付着した油脂汚れの除去をサポートする業務用洗浄剤です。

バイオ、微生物、酵素によって油脂を処理する製品ではありません。

また、食品残さ、水面の浮上油脂、槽底の汚泥を排水管へ流すための製品でもありません。

これらを物理的に回収したあとの付着油脂清掃に使用する選択肢です。

導入効果を確認するときは、洗浄剤の購入費だけでなく、清掃前後の作業時間、使用量、年間回数を記録して比較しましょう。

商品情報や使用方法は、以下の販売ページで確認できます。

まとめ

グリストラップの維持費は、専門業者へ支払う清掃料金だけではありません。

年間コストへ含めたい主な項目は次のとおりです。

  • 店舗スタッフによる日常清掃の人件費
  • 手袋、回収袋、ブラシ、洗浄剤などの消耗品費
  • 食品残さ、油脂、汚泥の収集・運搬・処理費
  • 専門業者による定期的な全槽清掃費
  • バスケット、仕切り板、トラップ管、蓋などの部品交換費
  • 排水管の高圧洗浄・詰まり除去費
  • 漏水や逆流が起きた場合の緊急対応費

まずは、1回の清掃時間、年間回数、スタッフの時間単価を使って、日常清掃人件費を計算しましょう。

そのうえで、消耗品、業者清掃、処分、部品交換などを加えると、実際に近い年間維持費を把握できます。

維持費を削減するために清掃回数だけを減らすと、油脂や汚泥が下流へ流れ、排水管洗浄や緊急対応の費用が増える可能性があります。

厨房側で油脂や食品残さを事前に回収し、清掃手順を統一して作業時間を短縮することが、無理のないコスト削減につながります。

月ごとに費用と汚れの状態を記録し、通常の維持管理費とトラブル対応費を含めた年間総コストで改善効果を判断しましょう。

参考・引用元