グリストラップの選び方|初めて確認する5つのポイント

グリストラップを選ぶ際に確認したい容量・設置場所・材質・清掃性・費用の5つのポイントを解説する図解

飲食店の開業や厨房改装でグリストラップを選ぶとき、「厨房に収まる大きさならよい」「容量が大きいほど安心」「本体価格が安い製品を選びたい」と考える方もいるでしょう。

しかし、グリストラップは外形寸法や価格だけで選ぶ設備ではありません。

店舗の業態、提供食数、厨房機器から流れる排水量、油脂の発生量、配管の高さ、設置場所、清掃方法などを確認し、店舗条件に合った製品を選ぶ必要があります。

小さすぎる製品では、排水が槽内を短時間で通過し、油脂が十分に浮く前に下流へ流れる可能性があります。

一方、必要以上に大きな製品を選ぶと、本体価格や工事費が高くなるだけでなく、厨房スペースを圧迫し、清掃の負担が増える場合もあります。

この記事では、初めてグリストラップを選ぶ方が確認したい5つのポイントを、専門用語の意味とともに分かりやすく解説します。

グリストラップを選ぶときの5つのポイント

グリストラップを選ぶときは、次の5つを順番に確認します。

  1. 店舗の業態・食数・排水量に合った性能か
  2. 設置場所に合った方式・材質か
  3. 既存の排水管へ正しく接続できるか
  4. 清掃や点検を続けやすい構造か
  5. 本体価格だけでなく総費用が適切か
確認ポイント主な確認内容
性能許容流入流量、阻集グリース量、店舗の食数・業態
設置方式床埋設型、床置き型、屋外型、シンク一体型
配管条件流入口・流出口の位置、高さ、口径、配管勾配
清掃性蓋、バスケット、仕切り板、トラップ管の取り外し
総費用本体、施工、配管工事、清掃、部品交換、廃棄物処理

ポイント1:店舗に合った処理性能を選ぶ

グリストラップ選びで最も重要なのは、店舗から発生する排水を適切に処理できる性能があることです。

本体に入る水の量だけを見て選ぶのではなく、主に次の項目を確認します。

  • 店舗の業種・業態
  • 店舗の全面積
  • 厨房を利用する人数
  • 1日の提供食数
  • ピーク時間帯の食数
  • シンクや食器洗浄機の排水量
  • 油脂や食品残さの発生量
  • 許容流入流量
  • 標準阻集グリース量
  • 標準たい積残さ量

店舗の業態を確認する

同じ広さや同じ席数の飲食店でも、提供する料理によって油脂や食品残さの量は異なります。

業態排水の特徴選定時の注意点
ラーメン店動物性脂肪、スープ、麺、でんぷんが多い油脂量と汚泥量の両方を考慮する
焼肉店肉の脂、たれ、洗浄時の油脂が多い標準阻集グリース量を確認する
中華料理店調理油、炒め物、スープ、高温排水が多い油脂量と瞬間的な排水量に注意する
揚げ物店調理油、揚げかす、衣が多い廃油回収を前提にしても油脂量を確認する
給食施設食器洗浄排水が短時間に集中するピーク時の許容流入流量を重視する
カフェ他業態より油脂が少ない場合がある乳脂肪や提供する軽食も考慮する

現在のメニューだけでなく、将来予定しているメニューも設備業者へ伝えましょう。

開業後に揚げ物、ラーメン、ランチ営業などを追加すると、油脂量や排水量が当初の想定より増えることがあります。

1日の食数だけでなくピーク時を確認する

1日の合計排水量が少なくても、短時間に大量の排水が流れる店舗では注意が必要です。

ランチ終了後に、複数のシンク、食器洗浄機、ゆで麺機などから同時に排水すると、グリストラップへ大量の排水が集中します。

流入量が設備の能力を超えると、次のような問題が起こりやすくなります。

  • 槽内の水が大きく動く
  • 水面の油脂が次の槽へ押し出される
  • 槽底の汚泥が巻き上がる
  • 油脂が浮上する前に流出口へ進む
  • グリストラップから排水があふれる

許容流入流量とは

許容流入流量とは、グリストラップが一定の阻集性能を保ちながら受け入れられる排水流量の目安です。

一般的に「L/分」などの単位で表示されます。

厨房から短時間に流れ込む排水量が許容流入流量を超えると、排水の滞留時間が不足し、油脂分離性能が低下する可能性があります。

単純に槽の水量が多い製品を選ぶのではなく、製品カタログに記載された許容流入流量を確認してください。

標準阻集グリース量とは

標準阻集グリース量とは、グリストラップが所定の性能を維持しながら槽内にためられる油脂量の目安です。

油脂が多い業態では、許容流入流量を満たしていても、標準阻集グリース量が不足する場合があります。

そのため、機種選定では次の両方を確認する必要があります。

  • 排水量に対して許容流入流量が十分であること
  • 油脂発生量に対して標準阻集グリース量が十分であること

メーカーの選定資料では、算定した流入量と阻集グリース・たい積残さ量の両方を上回る機種を選ぶ考え方が示されています。

利用人数と店舗面積による選定方法

厨房用グリストラップの選定では、利用人数に基づく方法や、店舗全面積に基づく方法などが用いられます。

どちらの方法を使うかは、店舗条件や設計基準によって異なります。

計算には業種ごとの係数や清掃周期なども関係するため、自己判断で本体容量だけを決めるのではなく、メーカーの算定資料や設備設計者による選定を受けましょう。

小さすぎるグリストラップを選んだ場合

店舗の排水量や油脂量に対してグリストラップが小さい場合、次の問題が起こりやすくなります。

  • 排水が槽内を速く通過する
  • 油脂が水面へ浮く時間を確保できない
  • 第2槽や第3槽まで油脂が流れる
  • 槽底の汚泥が排水で巻き上がる
  • 下流の排水管へ油脂が流出する
  • 短期間で油脂や汚泥が満杯になる
  • 清掃頻度が増える
  • 排水不良や悪臭が発生しやすくなる

本体価格を抑えるために小さい製品を選ぶと、清掃人件費、業者清掃費、排水管洗浄費などが増え、長期的には高くなる可能性があります。

大きいグリストラップを選べば安心?

必要な性能に余裕を持たせることは大切ですが、大きければ大きいほどよいとは限りません。

必要以上に大型の設備を選ぶと、次の負担が増える場合があります。

  • 本体購入費
  • 掘削や床工事の費用
  • 厨房内の設置スペース
  • 蓋や内部部品の重量
  • 槽内清掃にかかる時間
  • 回収物を確認する範囲

必要な性能を満たし、設置場所や管理方法に合った機種を選ぶことが基本です。

ポイント2:設置場所に合った方式と材質を選ぶ

グリストラップには、屋内床埋設型、床置き型、屋外埋設型、シンク一体型などがあります。

それぞれ必要な工事、清掃方法、設置条件が異なります。

設置方式主な特徴確認したい点
屋内床埋設型厨房床へ埋め込む一般的な方式床工事、防水、蓋の荷重、清掃スペース
床置き型本体を床面へ設置する排水管の高さ、固定、厨房動線
屋外埋設型建物外部の地中へ設置する土圧、地下水、車両荷重、清掃車両の動線
シンク一体型シンクとグリストラップを一体化する性能、清掃方法、厨房レイアウト

屋内床埋設型

屋内床埋設型は、厨房床へ本体を埋め込み、上部を蓋で覆う方式です。

厨房内の床面を活用しやすい一方、導入時には床の解体、掘削、配管、防水、床仕上げなどの工事が必要になる場合があります。

選ぶ際には、次の項目を確認します。

  • 本体を埋設できる床下の深さ
  • 流入口と流出口の高さ
  • 防水層との関係
  • 蓋の上を人や台車が通るか
  • 清掃時に蓋をすべて開けられるか

床置き型

床置き型は、厨房床の上へ本体を設置する方式です。

床を大きく掘削しなくても導入できる場合がありますが、排水管の高さが重要になります。

シンクの排水口より本体の流入口が高い場合や、本体の流出口より下流配管が高い場合は、自然排水できません。

また、厨房通路へ突出すると、スタッフや台車の動線を妨げる可能性があります。

屋外埋設型

屋外埋設型は、厨房外の地中へ本体を設置する方式です。

厨房内のスペースを使用しないメリットがありますが、次の条件を確認する必要があります。

  • 厨房から本体までの配管距離
  • 油脂が配管途中で冷えて固まらないか
  • 地下水や土圧への対応
  • 人や車両が上を通るか
  • 蓋の耐荷重
  • 清掃車両や作業員が近づけるか

グリストラップの材質を比較する

本体の主な材質には、ステンレスやFRPなどがあります。

材質主な特徴注意点
ステンレス厨房設備になじみやすく、清掃しやすい塩分や薬剤、傷などによる腐食に注意
FRP比較的軽量で、金属のような赤さびがない強い衝撃、ひび割れ、繊維の露出に注意

材質だけで優劣を決めるのではなく、設置場所、排水温度、使用する洗浄剤、荷重条件、施工方法などを含めて選びます。

ステンレス製を選ぶとき

ステンレス製は、屋内厨房やシンク周辺の設備で多く使用されています。

ただし、ステンレスも完全に腐食しないわけではありません。

塩分が多い排水、材質に合わない薬剤、異種金属との接触、深い傷などによって腐食する場合があります。

FRP製を選ぶとき

FRPは樹脂を繊維で補強した材料です。

金属のような赤さびはありませんが、強い衝撃や不適切な施工によって、ひび割れや変形が生じる可能性があります。

埋設方法や地下水への対策について、メーカーの施工要領を確認しましょう。

ポイント3:排水管へ正しく接続できる製品を選ぶ

性能と設置方式が合っていても、排水管の条件に合わなければ設置できません。

特に確認したいのは、流入口と流出口の位置、高さ、口径です。

確認したい配管条件

  • 厨房床からシンク排水口までの高さ
  • グリストラップ流入口の高さ
  • グリストラップ流出口の高さ
  • 下流排水管の接続位置
  • 配管の口径
  • 必要な排水勾配
  • 流入口と流出口の方向
  • 既存配管までの距離

製品によっては、流入口や流出口の方向が決められている場合があります。

厨房レイアウトと合わない製品を選ぶと、配管を大きく迂回させる必要があり、詰まりや清掃性へ影響する可能性があります。

流入口と流出口の高さ

排水は基本的に、高い位置から低い位置へ流れます。

流入口や流出口の高さが既存配管に合わない場合、十分な配管勾配を確保できません。

床置き型を後付けする場合は、数センチの高さの違いが設置可否を左右することがあります。

製品を注文する前に、設備業者による現地測定を受けてください。

配管口径を自己判断で変更しない

本体の接続口と既存配管の口径が異なる場合、異径継手などで接続できることがあります。

ただし、流入側や流出側の口径を変更すると、流速、排水能力、詰まりやすさへ影響する可能性があります。

メーカーや設備設計者へ確認せずに口径を変更しないようにしましょう。

油脂の発生場所に近い位置を選ぶ

グリストラップは、油脂を含む排水が発生するシンクや厨房機器のできるだけ近くへ設置することが基本です。

グリストラップへ到達するまでの配管が長いと、油脂が配管内で冷えて付着する可能性があります。

特に、屋外型を選ぶ場合は、厨房から本体までの配管距離と清掃方法を確認してください。

高温排水機器との接続

食器洗浄機、ゆで麺機、調理釜などからは、高温の排水が発生することがあります。

高温排水が大量に流れ込むと、油脂が液状のままグリストラップを通過しやすくなる場合があります。

本体や配管の材質によっては、使用可能な温度に制限があるため、次の内容を確認しましょう。

  • 厨房機器の最大排水温度
  • 1回あたりの排水量
  • グリストラップの使用可能温度
  • 高温排水機器から本体までの距離
  • ほかの排水と合流する位置

ポイント4:清掃しやすい製品を選ぶ

グリストラップは、設置後に繰り返し清掃する設備です。

導入時の価格や性能だけでなく、スタッフが安全に清掃できる構造か確認してください。

清掃時に取り外す主な部品

  • バスケット
  • 仕切り板
  • トラップ管

これらを取り外せない場所へ設置すると、食品残さ、浮上油脂、汚泥を十分に回収できません。

蓋を完全に開けられるか

蓋の上や周辺に冷蔵庫、作業台、棚、食材などがあると、内部を清掃できません。

グリストラップの外形寸法だけでなく、蓋を開けて部品を引き上げるための空間も必要です。

厨房レイアウトを決める際は、次のスペースを確保します。

  • 蓋を持ち上げられる空間
  • 蓋を安全に置く場所
  • バスケットを真上へ引き上げる高さ
  • 仕切り板を取り出せる高さ
  • 清掃道具や回収容器を置く場所
  • 作業者が安全に立てる場所

蓋の重さも確認する

大型のグリストラップや強度の高い蓋は、1枚あたりの重量が大きくなる場合があります。

毎日開閉する設備では、重すぎる蓋が清掃の負担になります。

蓋の分割数、取っ手、専用開閉器具の有無を確認しましょう。

バスケットを取り出しやすいか

バスケットは、食品残さを受け止めるため、使用日ごとの確認が必要です。

次の点を比較しましょう。

  • 取っ手を持ちやすいか
  • 本体からまっすぐ引き上げられるか
  • 食品残さが入った状態でも持てる大きさか
  • 網目や穴を洗いやすいか
  • 交換部品を購入できるか

仕切り板を戻しやすいか

清掃後に仕切り板の位置や向きを間違えると、排水の流れが変わり、油脂分離機能が低下する可能性があります。

取り付け位置が分かりやすく、手順書や部品図が用意されている製品を選ぶと管理しやすくなります。

トラップ管を点検できるか

トラップ管は、最終槽の水面下から比較的油脂の少ない排水を取り込みます。

清掃時に詰まり、外れ、ひび割れなどを確認できる構造か見ておきましょう。

交換部品を入手できる製品を選ぶ

グリストラップは、本体より先にバスケット、仕切り板、トラップ管、蓋などが破損する場合があります。

導入時には、次の部品を継続して入手できるか確認しましょう。

  • バスケット
  • 仕切り板
  • トラップ管
  • 取っ手
  • 接続部品

メーカー名や型式が不明な製品では、適合部品を探すのが難しくなります。

取扱説明書、製品図面、部品番号、メーカーの連絡先を保管してください。

ポイント5:導入後を含めた総費用で選ぶ

グリストラップ選びでは、本体価格だけを比べないことが重要です。

導入から維持管理までに必要となる主な費用は次のとおりです。

  • グリストラップ本体の購入費
  • 蓋や受座などの付属部品費
  • 給排水配管工事費
  • 床の解体・掘削工事費
  • 防水・左官・床仕上げ工事費
  • 既存設備の撤去・処分費
  • 清掃用具や回収容器の購入費
  • 店舗スタッフによる清掃の人件費
  • 業者による全槽清掃費
  • 油脂や汚泥の収集運搬・処分費
  • 交換部品費
  • 排水管の高圧洗浄費

本体が安くても工事費が高くなる場合がある

本体価格が安くても、既存配管と流入口・流出口の位置が合わなければ、配管工事が複雑になります。

床下の深さが不足する場合は、床の大規模な改修が必要になることもあります。

製品を比較するときは、本体費と工事費を合わせた見積もりを取得しましょう。

清掃に時間がかかる製品は人件費が増える

蓋が重い、バスケットを外しにくい、内部が深いなど、清掃しにくい製品では毎日の作業時間が増えます。

1回数分の違いでも、毎日清掃すれば年間では大きな人件費差になります。

飲食店では、購入時の価格差だけでなく、日常清掃に必要な時間も比較しましょう。

容量不足による追加費用

小さすぎる製品を選ぶと、油脂や汚泥が早くたまり、清掃回数が増えます。

さらに、油脂が下流へ流出すると、排水管の高圧洗浄や緊急詰まり対応が必要になる可能性があります。

安価な製品を選んでも、維持管理費や排水トラブルの費用が増えれば、総費用は高くなります。

グリストラップを比較するときのチェック表

比較項目製品A製品B製品C
選定根拠が示されているか確認確認確認
許容流入流量記入記入記入
標準阻集グリース量記入記入記入
本体の外形寸法記入記入記入
流入口・流出口の高さ記入記入記入
排水口径記入記入記入
蓋の仕様・荷重条件確認確認確認
清掃のしやすさ確認確認確認
交換部品の供給確認確認確認
本体・工事の総額記入記入記入

選ぶときに避けたい5つの失敗

1.本体容量だけで決める

実容量だけでは、ピーク時の排水量や油脂発生量へ対応できるか判断できません。

許容流入流量と標準阻集グリース量も確認してください。

2.価格だけで決める

本体価格が安くても、配管工事、清掃時間、部品交換、排水トラブルなどを含めると高くなる場合があります。

3.清掃スペースを考えない

蓋を開けられない、バスケットを引き上げられない場所では、適切な日常管理ができません。

4.既存配管の高さを測らずに注文する

流入口・流出口と既存配管の高さが合わなければ、自然排水できない可能性があります。

5.居抜き物件の既存設備をそのまま使う

既存設備が新しい業態の排水量に合っているとは限りません。

内部部品の不足や排水管の詰まりも確認しましょう。

居抜き物件で既存のグリストラップを選び直すポイント

居抜き物件では、グリストラップがすでに設置されていることがあります。

設備費を抑えられる可能性がありますが、次の項目を確認せずに使用するのは危険です。

  • 本体のメーカー名と型式
  • 許容流入流量と標準阻集グリース量
  • 前店舗の業態と新店舗の業態
  • 本体のひび割れ、腐食、漏水
  • 蓋の割れやがたつき
  • バスケットの破損・欠損
  • 仕切り板の枚数と位置
  • トラップ管の有無と状態
  • 第3槽まで油脂が流れていないか
  • 下流排水管に油脂が蓄積していないか

カフェからラーメン店、居酒屋から焼肉店など、油脂量や排水量が増える業態変更では、設備の再選定が必要になる場合があります。

選定前にメーカーや設備業者へ伝える情報

適切な製品を提案してもらうため、次の情報を整理して伝えましょう。

  • 店舗所在地
  • 業種・業態
  • 店舗全面積
  • 客席数
  • 1日の予定食数
  • ピーク時間帯の食数
  • 提供する主なメニュー
  • シンクの台数・寸法
  • 食器洗浄機やゆで麺機の排水量
  • 高温排水機器の有無
  • 設置予定場所
  • 流入口・流出口の高さと配管口径
  • 人・台車・車両が蓋の上を通るか

見積書や提案書で確認したいこと

  • 機種を選定した根拠が記載されているか
  • 許容流入流量が店舗条件を満たしているか
  • 標準阻集グリース量が十分か
  • 本体と蓋の材質が設置場所に合っているか
  • 流入口・流出口の位置と高さが配管に合うか
  • 清掃用の作業スペースが確保されているか
  • 本体以外に必要な工事費が含まれているか
  • 交換部品や取扱説明書を入手できるか
  • 自治体や建物管理者への確認が済んでいるか

グリストラップの選び方に関するよくある質問

グリストラップは何リットルを選べばよいですか?

必要な容量は、店舗の業態、面積、利用人数、食数、排水量、油脂量などによって異なります。

実容量だけでなく、許容流入流量と標準阻集グリース量を算定して選びます。

小型のグリストラップでも毎日清掃すれば使えますか?

清掃頻度を増やしても、許容流入流量が不足していれば、排水が槽内を速く通過して油脂が流出する可能性があります。

清掃回数だけで性能不足を補うことはできません。

大きい製品を選べば排水管は詰まりませんか?

大きな製品でも、食品残さや浮上油脂、汚泥を放置すれば機能は低下します。

適切な製品選定と日常清掃の両方が必要です。

床置き型と埋設型はどちらがおすすめですか?

厨房の床構造、排水管の高さ、設置スペース、清掃方法によって適した方式が異なります。

一律にどちらが優れているとはいえません。

ステンレスとFRPはどちらが長持ちしますか?

設置環境、排水温度、清掃方法、薬剤、荷重などによって劣化の進み方が異なります。

材質だけでなく、製品仕様と施工条件を確認してください。

インターネットで本体だけ購入してもよいですか?

必要性能と配管条件が確認できていれば購入できますが、選定や寸法を誤ると設置できない可能性があります。

注文前にメーカーや設備業者へ確認しましょう。

中古のグリストラップを使用できますか?

本体や部品の劣化、性能、現在の店舗への適合、交換部品の供給などを確認する必要があります。

ひび割れ、腐食、漏水がある場合は使用を避けてください。

自治体への確認は必要ですか?

設置基準や申請手続きは地域によって異なる場合があります。

店舗所在地の下水道担当部署、建物管理者、設備設計者へ事前に確認しましょう。

製品選びと一緒に清掃方法も決めておく

グリストラップは、導入後に継続して清掃する設備です。

製品を選ぶ段階で、次の管理方法も決めておきましょう。

  • バスケットを確認する担当者
  • 浮上油脂を回収する頻度
  • 槽底の汚泥を点検する時期
  • 仕切り板とトラップ管の確認方法
  • 回収物を入れる容器
  • 清掃記録の付け方
  • 業者による全槽清掃の頻度

日常清掃では、バスケットの食品残さ、水面の浮上油脂、槽底の汚泥を物理的に回収することが基本です。

付着油脂を清掃しやすい状態を保つ

食品残さ、浮上油脂、汚泥を回収したあとも、槽の壁面、仕切り板、バスケット、トラップ管などには油脂汚れが残ります。

付着油脂が厚くなると、部品の破損や本体の劣化を確認しにくくなり、清掃時間も増えます。

有限会社遊翔の「グリスとれ~る」は、アルカリによる石鹸水化作用を利用し、グリストラップや内部部品に付着した油脂汚れの除去をサポートする業務用洗浄剤です。

食品残さ、水面の浮上油脂、槽底の汚泥を排水管へ流すための製品ではありません。

これらを物理的に回収したあとの付着油脂清掃に使用する選択肢です。

製品を使用するときは、グリストラップ本体や部品の材質、メーカーの注意事項、使用方法を確認してください。

商品情報や使用方法は、以下の販売ページで確認できます。

まとめ

グリストラップは、本体容量や価格だけで選ぶ設備ではありません。

初めて選ぶときは、次の5つのポイントを確認しましょう。

  1. 店舗の業態・食数・排水量に合った性能か
  2. 設置場所に合った方式・材質か
  3. 既存の排水管へ正しく接続できるか
  4. 清掃や点検を続けやすい構造か
  5. 本体価格だけでなく総費用が適切か

性能を比較するときは、実容量だけでなく、許容流入流量と標準阻集グリース量を確認してください。

また、流入口・流出口の位置や高さ、配管口径、蓋の荷重条件、清掃スペースなどが設置場所に合っている必要があります。

必要以上に小さな製品を選ぶと、油脂の流出や清掃回数の増加につながります。一方、過大な製品は本体・工事費や清掃負担を増やす可能性があります。

メーカーの選定資料や算定アプリを活用し、厨房設計者や給排水設備業者から選定根拠の説明を受けましょう。

導入前に店舗所在地の下水道担当部署や建物管理者へ確認し、性能、施工、清掃性、維持費のすべてを比較して選ぶことが重要です。

参考・引用元