グリストラップから排水されるまでの流れを図解で解説

グリストラップに排水が流入し、油脂を分離して放流されるまでの流れを解説する図解

厨房のシンクや食器洗浄機から出た排水は、グリストラップへ流れ込んだあと、どのような順番で排水管へ流れていくのでしょうか。

グリストラップの内部には、バスケット、複数の槽、仕切り板、トラップ管などがあり、それぞれが異なる役割を持っています。

厨房排水は、これらの部品や槽を順番に通る間に、食品残さ、油脂、汚泥などが分離されます。

大きな食品残さはバスケットに残り、水より軽い油脂は水面へ浮き、水より重い細かな残さは槽の底へ沈みます。

その後、比較的油脂や固形物の少ない排水が、最終槽のトラップ管を通って下流の排水管へ流れていきます。

ただし、グリストラップは厨房排水の汚れを完全に消したり、油脂を分解したりする設備ではありません。

排水に含まれる油脂や食品残さを槽内へ分離・収集し、あとから清掃によって回収するための設備です。

この記事では、厨房から出た排水がグリストラップへ入り、排水管へ流れるまでの順番を図解しながら、バスケット、3つの槽、仕切り板、トラップ管の働きを分かりやすく解説します。

グリストラップから排水されるまでの全体の流れ

一般的な3槽式グリストラップでは、厨房排水は次のような順番で流れます。

  1. 厨房のシンクや食器洗浄機から排水が流れる
  2. 排水がグリストラップの流入口へ入る
  3. バスケットが大きな食品残さを受け止める
  4. 第1槽で油脂が浮き、細かな残さや汚泥が沈む
  5. 排水が仕切り板の通水部分を通って第2槽へ進む
  6. 第2槽で残った油脂や汚泥をさらに分離する
  7. 排水が次の仕切り部分を通って第3槽へ進む
  8. 第3槽で最終的な油脂と汚泥の分離を行う
  9. トラップ管が水面下の排水を取り込む
  10. 比較的油脂の少ない排水が下流の排水管へ流れる

グリストラップの排水の流れを図解

一般的な3槽式グリストラップの流れを簡単に表すと、次のようになります。

厨房・シンク

↓ 油脂・食品残さを含む排水

流入口

バスケット
大きな食品残さを回収

第1槽
油脂が浮く・細かな残さが沈む

↓ 仕切り板を通過

第2槽
残った油脂と汚泥をさらに分離

↓ 仕切り板を通過

第3槽
最終的な油脂・汚泥の分離

↓ トラップ管が水面下の排水を取り込む

流出口・排水管

公共下水道などへ排水

実際のグリストラップは製品によって形状や排水経路が異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

排水の流れを緩やかにし、油脂が浮く時間と、細かな食品残さが沈む時間を確保することが重要です。

排水に含まれているもの

厨房からグリストラップへ流れ込む排水には、水だけでなく、さまざまな汚れが含まれています。

排水に含まれるもの主な発生源グリストラップ内での動き
大きな食品残さ米粒、麺、野菜、揚げかすなど主にバスケットで回収される
動植物性油脂調理油、肉や魚の脂、スープなど水より軽いため水面へ浮く
細かな食品残さでんぷん、調味料、細かな食材など水より重いものは槽底へ沈む
洗剤成分食器用洗剤、厨房用洗浄剤など排水と一緒に槽内を移動する
異物包装材、爪ようじ、スポンジ片などバスケットや配管へ詰まる場合がある

グリストラップは、これらすべてを完全に除去できるわけではありません。

大きさ、重さ、油脂と水の性質の違いを利用して、できるだけ槽内へ分離・収集する設備です。

最初に厨房から排水が流れ込む

厨房で発生した排水は、シンク、食器洗浄機、調理機器、床排水口などから排水管を通り、グリストラップへ流れ込みます。

主な排水の発生源は次のとおりです。

  • 食器や調理器具の洗浄水
  • シンクの排水
  • 食器洗浄機の排水
  • ゆで麺機や調理釜の排水
  • 厨房床の清掃水
  • 食材の下処理に使った水

これらの排水には、料理や食器に残っていた油脂、食品残さ、調味料などが混ざっています。

排水へ入る汚れが多いほど、グリストラップにたまる油脂や汚泥も増えます。

流入口からグリストラップ内へ入る

厨房からの排水は、グリストラップの流入口から第1槽へ入ります。

流入口の位置や形状は製品によって異なります。

  • 本体側面のパイプから流れ込むタイプ
  • シンクの真下から直接流れ込むタイプ
  • 上部の流入部分からバスケットへ落ちるタイプ
  • 床下の配管から本体へ流れ込むタイプ

流入直後の排水は勢いがあり、油脂と水、食品残さが混ざっています。

この排水をそのまま流出口へ送らず、バスケットや仕切り板によって流れを弱めることが、油脂分離の第一歩です。

バスケットが大きな食品残さを受け止める

流入口付近には、かご状や網状のバスケットが取り付けられています。

バスケットは排水を通しながら、網目より大きな食品残さを受け止めます。

主に回収されるものは次のとおりです。

  • 米粒
  • 麺の切れ端
  • 野菜くず
  • 肉や魚の小片
  • 揚げかす
  • パン粉や衣
  • 果物の皮や種

大きな食品残さを最初に取り除くことで、槽底へたまる汚泥の量や、排水管へ流れる固形物を減らせます。

ただし、バスケットの網目より細かな食品成分や液状の油脂は、そのまま第1槽へ進みます。

バスケットが目詰まりすると排水の流れが止まる

バスケットに食品残さをためすぎると、網目がふさがり、排水が第1槽へ流れにくくなります。

その結果、次のような症状が起こることがあります。

  • シンクの水が流れにくい
  • 排水時にゴボゴボと音がする
  • 流入口付近の水位が上がる
  • 食品残さがバスケットからあふれる
  • グリストラップ周辺へ汚水が漏れる

排水を流すためにバスケットを外すと、大きな食品残さが槽内や下流へ流れるため、外したまま使用してはいけません。

第1槽で油脂と汚泥を分離する

バスケットを通過した排水は、第1槽へ入ります。

第1槽では、主に次の現象が起こります。

  • 水より軽い油脂が水面へ浮く
  • 水より重い細かな食品残さが槽底へ沈む
  • 排水の流れが緩やかになる
  • 油脂と水が少しずつ分かれる

第1槽は厨房からの排水が最初に入るため、一般的に最も油脂や汚泥がたまりやすい場所です。

第1槽にたまりやすいもの主な場所
調理油や動物性脂肪水面
細かな米粒や麺槽底
でんぷんや調味料槽底の汚泥
付着油脂壁面や仕切り板

油脂が水面へ浮く理由

一般的な動植物性油脂は、水より密度が小さいため、水面へ浮く性質があります。

水と食用油を容器へ入れて静かに置くと、油が上、水が下に分かれるのと同じ考え方です。

ただし、厨房排水では油脂が細かな粒になって水中へ混ざっているため、浮上するまでに時間がかかります。

グリストラップは、排水を槽内へ一定時間とどめることで、油脂が水面へ浮く時間を確保しています。

細かな食品残さが槽底へ沈む

バスケットを通過した細かな食品残さのうち、水より重いものは槽の底へ沈みます。

槽底へ沈む主なものは次のとおりです。

  • 細かな米や麺
  • 肉や魚の小片
  • 小麦粉や片栗粉
  • 揚げかす
  • 調味料の固形成分
  • 厨房床から流れ込んだ土砂

これらが油脂や水分と混ざり、時間とともに泥状の汚泥になります。

水面の油脂だけを清掃していても、槽底の汚泥は残るため、別に回収する必要があります。

仕切り板を通って第2槽へ進む

第1槽で油脂と汚泥の一部が分離された排水は、仕切り板の通水部分を通って第2槽へ進みます。

仕切り板は、単に槽を区切る板ではありません。

主に次の働きがあります。

  • 排水の勢いを弱める
  • 排水が流れる方向を変える
  • 水面の油脂が次の槽へ流れるのを抑える
  • 槽底の汚泥が巻き上がるのを抑える
  • 排水の滞留時間を確保する

仕切り板が外れていると、排水が短い経路で流入口から流出口へ進み、油脂を分離する時間が不足します。

第2槽で残った油脂と汚泥をさらに分離する

第2槽には、第1槽で分離しきれなかった細かな油脂や食品成分が流れ込みます。

第2槽でも排水の流れが落ち着くことで、油脂は水面へ浮き、重い汚れは底へ沈みます。

正常に管理されている場合、第2槽の油脂や汚泥は、第1槽より少なくなります。

第2槽の水面へ厚い油脂層ができている場合は、次の原因を確認しましょう。

  • 第1槽の浮上油脂を長期間回収していない
  • 仕切り板が正しく取り付けられていない
  • 短時間に大量の排水を流している
  • 洗剤によって油脂が細かく分散している
  • 設備容量が排水量に合っていない

次の仕切り部分から第3槽へ進む

第2槽でさらに分離された排水は、次の仕切り部分を通って第3槽へ進みます。

第3槽は、排水管へ流れる直前の最終槽です。

第1槽と第2槽を通った排水は、流入直後と比べて油脂や固形物が少ない状態になっています。

ただし、第3槽にも少量の浮上油脂や汚泥がたまることがあります。

第3槽を清掃しなくてもよいわけではありません。

第3槽で最終的な分離を行う

第3槽では、排水に残っている油脂や細かな汚れを、排水管へ流れる前にさらに分離します。

正常な状態では、各槽の汚れは次の順番で少なくなります。

第1槽 > 第2槽 > 第3槽

第3槽の水面を覆うほど油脂がたまっている場合や、食品残さや汚泥が大量にある場合は、グリストラップの機能や管理状態に問題がある可能性があります。

第3槽の状態考えられる原因
厚い油脂層がある清掃不足、仕切り板の不具合、排水量過多
食品残さが多いバスケットの破損・欠損
汚泥が大量にある槽底清掃不足、強い水流による巻き上げ
水が白く濁っている油脂や洗剤が細かく分散している可能性
水位が高いトラップ管や下流配管の詰まり

トラップ管が水面下の排水を取り込む

第3槽の流出口付近には、トラップ管と呼ばれる部品が設置されています。

トラップ管は、水面に浮いている油脂ではなく、その下にある比較的油脂の少ない排水を取り込みます。

これにより、水面に分離された油脂が、そのまま排水管へ流れるのを抑えます。

トラップ管が外れている、割れている、正しく固定されていない場合は、水面の油脂が流出口へ入りやすくなります。

清掃時に取り外した場合は、正しい位置と向きへ必ず戻してください。

流出口から下流の排水管へ流れる

トラップ管を通過した排水は、グリストラップの流出口から下流の排水管へ流れます。

その後、建物内や敷地内の排水管を通り、公共下水道などへ排出されます。

グリストラップを通った排水にも、完全に油脂や汚れが含まれなくなるわけではありません。

そのため、油脂をできるだけ厨房側で拭き取り、グリストラップを適切に清掃し、下流へ流れる量を減らすことが大切です。

グリストラップは油脂を分解する設備ではない

グリストラップは、排水中の油脂や食品残さを物理的に分離・収集する設備です。

槽内にたまった油脂や汚泥を、自動的に消滅させる設備ではありません。

適切に機能しているほど、水面には油脂、槽底には汚泥がたまります。

たまったものを清掃によって回収しなければ、槽内の空間が小さくなり、分離性能が低下します。

排水が流れる速さと油脂分離の関係

グリストラップの油脂分離には、排水の流れる速さが大きく関係します。

油脂が水面へ浮くためには、槽内の流れがある程度落ち着き、排水が一定時間とどまる必要があります。

排水が速すぎると、油脂が浮く前に次の槽や流出口へ押し出されます。

排水の状態油脂分離への影響
適切な流量油脂が浮き、汚泥が沈む時間を確保しやすい
短時間に大量流入油脂や汚泥が次の槽へ押し流されやすい
槽内を強く撹拌浮上油脂が再び水中へ混ざりやすい
仕切り板がない排水が短い経路で流出口へ進みやすい
有効容量が小さい排水の滞留時間が不足しやすい

大量の排水を一度に流すとどうなる?

シンクにためた水を一度に抜くと、グリストラップへ大量の排水が短時間で流れ込みます。

槽内の水が大きく動き、次のような問題が起こる可能性があります。

  • 水面の油脂が次の槽へ移動する
  • 槽底の汚泥が巻き上がる
  • 油脂が浮く前に流出口へ進む
  • 第3槽から排水管へ油脂が流れる
  • バスケットから食品残さがあふれる

複数のシンクや厨房機器から同時に排水する場合も、瞬間的な流入量が多くなります。

高温排水が流れた場合の影響

動物性脂肪などは、温度が高いと液状になりやすく、冷えると固まりやすい性質があります。

高温の排水を大量に流すと、油脂が液状のままグリストラップを通過しやすくなる場合があります。

その後、下流の排水管で温度が下がると、油脂が固まって管内へ付着する可能性があります。

熱湯で油を溶かして流す方法は、油脂をなくすのではなく、下流へ移動させているだけです。

洗剤で油脂が細かく分散するとどうなる?

食器用洗剤などに含まれる界面活性剤には、油脂と水をなじみやすくする働きがあります。

油脂が細かな粒になって水中へ分散すると、水面に浮くまでに時間がかかります。

排水がグリストラップ内を通過する時間よりも浮上に時間がかかれば、油脂は水中に混ざったまま流出口へ進む可能性があります。

水面に油が見えないからといって、排水に油脂が含まれていないとは限りません。

ばっ気や撹拌で排水の流れを乱してはいけない

グリストラップは、槽内の排水を落ち着かせ、油脂を水面へ浮かせる設備です。

ばっ気装置などで槽内を強く撹拌すると、浮いた油脂が細かく分散し、再び排水中へ混ざる可能性があります。

その結果、本来槽内へ残すべき油脂が、トラップ管や流出口から排水管へ流れるおそれがあります。

正常な排水の流れを見分けるポイント

グリストラップが正常に機能しているかは、各槽の状態から確認できます。

  • バスケットが正しい位置に取り付けられている
  • 排水がバスケットを通って第1槽へ流れる
  • 第1槽の水面に油脂が浮いている
  • 第1槽の底に汚泥が沈んでいる
  • 第2槽、第3槽へ進むほど汚れが少なくなる
  • 仕切り板が正しい位置と向きにある
  • トラップ管が正しく取り付けられている
  • 水位が異常に上がったり下がったりしない
  • グリストラップから汚水があふれていない

排水の流れに異常があるときの症状

症状考えられる原因
シンクの排水が遅いバスケット、流入口、トラップ管、排水管の詰まり
第1槽の水位が高い仕切り部分や次の槽への通水部分の詰まり
第3槽の水位が高いトラップ管や下流排水管の詰まり
第3槽に油脂が多い清掃不足、仕切り板不良、排水量過多
各槽に食品残さが多いバスケットの破損・欠損
水面が激しく動く流入量過多、後付け撹拌装置
汚水があふれる目詰まり、排水管閉塞、容量不足

排水が流れないときの確認順序

シンクの排水が遅い、グリストラップの水位が高い場合は、次の順番で確認すると原因を絞り込みやすくなります。

  1. シンクのごみ受けが詰まっていないか
  2. バスケットが食品残さで目詰まりしていないか
  3. 流入口へ異物が詰まっていないか
  4. 仕切り板の通水部分がふさがっていないか
  5. 槽底に汚泥が大量にたまっていないか
  6. トラップ管内部に油脂や異物がないか
  7. トラップ管が正しく取り付けられているか
  8. 下流の排水管が詰まっていないか

原因が分からない場合や、清掃しても改善しない場合は、給排水設備業者や排水管清掃業者へ相談してください。

排水の流れを維持する清掃頻度

グリストラップの排水を正常に保つためには、場所ごとに清掃する必要があります。

清掃箇所一般的な頻度の目安主な作業
バスケット毎日食品残さを回収し、網目を清掃する
水面の浮上油脂週1回程度
油脂が多い店舗は毎日
網やひしゃくで油脂を回収する
槽底の汚泥月1回程度を目安に確認沈殿した汚泥を回収する
仕切り板汚れに応じて付着油脂を清掃し、位置・向きを確認する
トラップ管定期的に詰まり、破損、固定状態を確認する
下流の排水管状態に応じて油脂付着や閉塞の点検・清掃を行う

清掃頻度は、店舗の業態、食数、油脂量、営業時間、グリストラップの容量によって変わります。

決めた頻度だけを守るのではなく、実際のたまり方を確認して調整しましょう。

排水へ流す油脂や食品残さを減らす方法

食器や調理器具の汚れを拭き取る

食器、鍋、フライパンに残った料理や油脂を紙などで拭き取ってから洗います。

使用済み調理油を直接流さない

フライヤーや鍋に残った油は、グリストラップへ流さず、廃油として回収します。

食べ残しを事前に回収する

食器をシンクへ入れる前に、米粒、麺、野菜、肉などを専用容器へ移します。

シンク側のごみ受けを活用する

グリストラップのバスケットへ到達する前にも、シンクのごみ受けやネットで食品残さを回収します。

スープやソースをそのまま流さない

スープ、カレー、たれ、ドレッシングなどには、油脂や細かな食品成分が含まれています。

可能な範囲で回収しましょう。

大量の水を一度に排水しない

シンクや厨房機器の排水が同時に集中しないよう、可能な範囲で排水のタイミングを分けます。

清掃時に排水の流れを変えてはいけない

グリストラップを清掃するとき、排水を流れやすくする目的で、仕切り板やトラップ管を外すことがあります。

しかし、これらの部品は排水の流れを正しく調整するために必要です。

外したまま使用すると、油脂や汚泥が十分に分離されず、下流へ流れる可能性があります。

清掃後は次の部品を必ず確認してください。

  • バスケット
  • 仕切り板
  • トラップ管

グリストラップから排水される流れに関するよくある質問

排水は第1槽から第3槽へ順番に流れますか?

一般的な3槽式では、第1槽、第2槽、第3槽の順番に流れます。

ただし、内部構造や通水位置は製品によって異なります。

排水は水面から次の槽へ流れるのですか?

水面の浮上油脂を次の槽へ流しにくくするため、水面より下側の通水部分を通る構造が一般的です。

第3槽にも油が浮いているのは異常ですか?

少量の油脂が見られることはあります。

厚い油脂層がある場合は、清掃不足、仕切り板の不具合、排水量過多などを確認してください。

グリストラップを通れば油はすべて除去されますか?

すべての油脂を完全に除去できるわけではありません。

細かく分散した油脂や、設備能力を超える排水に含まれる油脂は流出する場合があります。

排水を速くするために仕切り板を外してもよいですか?

外してはいけません。

油脂や汚泥を分離するための滞留時間が短くなります。

トラップ管を外すと水が流れやすくなります

一時的に流れやすく見えても、水面の油脂が排水管へ流れやすくなる可能性があります。

詰まりの原因を点検してください。

排水の流れが悪い場合は自分で直せますか?

バスケットや槽内の清掃で改善する場合もあります。

トラップ管や下流配管を清掃しても改善しない場合は、専門業者へ依頼しましょう。

槽内の水をすべて抜いてもよいですか?

清掃のために水を抜くことはありますが、清掃後は部品を正しく戻し、製品の取扱説明書に従って必要な水位へ戻す必要があります。

付着した油脂汚れを清掃して排水経路を確認する

グリストラップの排水経路には、バスケット、仕切り板、槽の壁面、トラップ管など、油脂が付着しやすい部分があります。

油脂やぬめりが厚く付着すると、仕切り板の通水部分やトラップ管の状態を確認しにくくなります。

清掃では、最初にバスケットの食品残さ、水面の浮上油脂、槽底の汚泥を物理的に回収することが基本です。

それらを取り除いたあと、壁面や部品に残った付着油脂には、材質と用途に合った業務用洗浄剤を使用する方法があります。

有限会社遊翔の「グリスとれ~る」は、アルカリによる石鹸水化作用を利用し、グリストラップや内部部品へ付着した油脂汚れの除去をサポートする業務用洗浄剤です。

浮上油脂、食品残さ、汚泥を排水管へ流すための製品ではありません。

これらを回収したあとの付着油脂清掃に使用する選択肢です。

商品情報や使用方法は、以下の販売ページで確認できます。

まとめ

厨房から出た排水は、グリストラップ内のバスケット、第1槽、第2槽、第3槽、トラップ管を順番に通り、下流の排水管へ流れます。

基本的な流れは次のとおりです。

  • バスケットが大きな食品残さを受け止める
  • 第1槽で油脂が浮き、汚泥が沈む
  • 仕切り板を通って第2槽へ進む
  • 第2槽で残った油脂と汚泥をさらに分離する
  • 第3槽で最終的な分離を行う
  • トラップ管が水面下の排水を取り込む
  • 比較的油脂の少ない排水が下流へ流れる

グリストラップは、油脂や食品残さを分解・消滅させる設備ではありません。

槽内へ分離・収集された食品残さ、浮上油脂、汚泥は、定期的に回収する必要があります。

バスケットの目詰まり、仕切り板の外れ、汚泥の堆積、トラップ管の詰まりなどがあると、排水の流れや油脂分離機能が低下します。

また、大量の排水、高温排水、強い撹拌などによっても、油脂が浮く前に下流へ流れる可能性があります。

排水の流れを正常に保つため、各槽の状態と内部部品を定期的に確認し、店舗の排水量や油脂量に合った頻度で清掃しましょう。

参考・引用元